6章、アジアを東へ西へ、そして西欧へも

アンコールワット(2000年)

空の楽園、アンコールワットは心のマンダラ、宇宙を表し、聖なる所、宇宙の力の中心点。人は心の中でマンダラに入り、その中心へと進み類推により、宇宙の崩壊と統一の過程に導かれるという。「悟り」「覚醒」の状態になり、真実の知識を獲得できるという仏教の教えである。

スコットランド(2006年)

コットランドには、少年の頃に抱いた数々の思い出があった。日本国は戦争に敗れ、日本中は、食べることも不自由な時代であった。そのような状況の中で、ぼくが初めて出会った異国文化が、赤と緑のタータン、チェックのスカートに赤いストッキングの民族衣装を着たスコットランドの兵隊さんたちであった。珍しい音色のバブパイプを慣らしながら街中を更新してくる姿に少年だったぼくは驚嘆した。少年は、両手に国旗を持ち、歓迎の旗を振るのであった。そのとき、ぼくの心の奥に異文化へ憧憬がしっかり刻み込まれたのであった。

ぼくは、少年時代に出合った兵隊さんたちの面影を追って、ここまでたどり着くことが出来た。